透明感と高級感が魅力のアクリル板。店頭サインやフォトパネル、推し活グッズまで幅広く使われています。ですが「どんな印刷方法を選べばいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。この記事では、代表的な4つの印刷方法をわかりやすく比較し、失敗しないチェックポイントをまとめました。ぜひ、印刷を依頼する際の参考にしてください。
アクリル板に印刷する主な4つの方法
アクリル板に印刷する方法はいくつかありますが、今回はよく使われる4種類に絞って比較しました。
印刷方法 | 特徴 | 耐久性 | コスト | 向いているケース |
---|---|---|---|---|
UVインクジェット印刷 | 写真やグラデーションが綺麗。 印刷後すぐ乾く。 |
◎ 高い (色あせ・雨に強い) |
中 (小ロットでも割高になりにくい) |
1個から注文したいグッズ、屋外看板、細かいデザイン |
シルクスクリーン印刷 | インクが厚くベタ色がハッキリ。 決まった色を再現しやすい。 |
◎ 高い (厚いインク膜で長持ち) |
低〜中 (数量が多いほど安い) |
10枚以上の大量生産、シンプルなロゴや文字 |
転写式印刷(熱転写) | 曲面や凹凸面にも貼れる。 素材を選ばず応用可。 |
△ 普通 (はがれやすいので保護膜推奨) |
中 (作業手間がやや高額) |
キーホルダーなど立体小物、少量多品種 |
家庭用プリンター | 家でできる最安手段。 フィルムに印刷し、透明フィルムを裏側に貼る。 |
× 低い (水・日光に弱い) |
低 | 試作品や趣味の作品、屋内で短期だけ使うパネル |
数量・デザインの複雑さ・使用環境によって、最も効果的な方法が変わります。「どの方法が自分に合うか迷う」という方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。目的や予算に合わせて、最適な印刷方法をご提案させていただきます。
依頼前のチェックリスト
アクリル板印刷でトラブルを避けるコツは、発注前にお客様ご自身で確認できるポイントを押さえることです。以下の6つをチェックしていただくと、色味・耐久性・コスト面で満足のいく結果につながります。
1.解像度とカラーモード
実寸300 dpi・CMYKでデータを保存し、RGBのまま入稿すると色がくすむ恐れがあります。必ず校正刷りで色味を確認してください。
2.アウトライン化と白インク指定
文字は必ずアウトライン化し、透明部分に白インクを敷く範囲をレイヤーで指定してください。仕上がりの差異や再入稿を防げます。
3.板厚の選定
屋外サインや大判パネルは5 mm以上、卓上パネルやキーホルダーは2〜3 mmが目安です。用途に合わせて板厚をお選びください。
4.印刷方式の選択
少量・写真重視の場合はUV印刷、大量・単色ロゴの場合はシルク印刷がおすすめです。数量とデザインに合わせて方式をご指定ください。
5.カット・穴あけ位置の確定
ネジ穴や輪郭カットの位置は制作前に確定し、カット用レイヤーで形状と寸法を明示してください。図柄欠けを防げます。
6.お手入れ方法
完成品は中性洗剤を薄めた水で柔らかい布拭きし、帯電防止スプレーで静電気を除去してください。アルコール系溶剤は避けましょう。
弊社事例のご紹介
弊社では、シルク印刷とUV印刷によるアクリル板への印刷を数多く手掛けております。印刷業者をお探しの際は、全国対応の弊社をぜひ選択肢の一つとしてご検討いただけますと幸いです。
アクリル製品へのUV印刷
キャディーバッグ用名札
【キャディーバッグ用名札】板厚3tの透明アクリルにシルク裏刷り印刷後、板厚2tのアクリルを接着し、レーザー加工で仕上げました。
卓上L字アクリルプレート
【卓上L字アクリルプレート】板厚3tの透明アクリルにUVインクジェット出力を裏刷り印刷し、L字曲げ加工を実施しました。
アクリル製品へのシルク印刷
工事現場用の注意看板
【工事現場用の注意看板】アクリル看板に4色シルク印刷を実施しました。
キーフォルダー印刷
【アクリルキーホルダー】透明アクリルへのシルクスクリーン裏刷り、1色印刷、ベージュベタ印刷を実施しました。
アクリル板への印刷をお考えなら、丹羽グランドへご相談ください
ご用途・ご予算に合わせた最適なプランをご提案いたします。全国どこからでもご相談・お見積もりを承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。